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プロジェクトストーリー
プロジェクトストーリー国内編Part1
新北九州空港連絡橋
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2006年度の土木学会田中賞を受賞した「新北九州空港連絡橋」。福岡県初の海上長大橋として地元の期待も高く、プロジェクトに関わったメンバーも「九州で歴史に残る橋を創るんだ。」という熱い気持ちで完成させた。このプロジェクトに、最初は設計担当技術者として、後半ではプロジェクトマネージャーとして参加された崎本さんと、本橋の維持管理業務の管理技術者として参加された森さんにお話を伺いました。
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橋梁のスペシャリストとして、国内外にある数多くの橋の計画、設計、施工計画に携わってきました。橋は架ける場所や目的によってすべて異なりますし、使われる技術も様々で、一つとして同じものはないと言ってもいいでしょう。ですから、どの橋にも強い思い入れがあります。強いてあげれば、新北九州空港連絡橋になります。
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「空港と大地をつなぐアーチ橋」をテーマに陸域から約3kmの海上に人工島を造成し、九州本土側の新松山埋立地を結ぶ全長2,100mの海上橋です。空港連絡橋ですから、上方に空域制限、下方に航路制限があり、それに加えて海底地盤は軟弱かつ複雑で、設計するうえで非常に厳しいものがありました。さらに、北九州地区の新たな玄関口になるとともに、周辺地域から遠く見渡せる位置にあるため、周辺の景観との調和も配慮する必要がありました。
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ビッグプロジェクトであり、福岡県としても初めての海上に架ける長大橋だったので、新しい形の技術専門委員会を設け、検討を重ねました。大学の先生方、我々コンサルタント、福岡県・北九州市・建設省・本四公団等の行政の方々が一同に会し、「九州で歴史に残る橋を創るんだ。」という熱い志のもと、知恵と技術を結集して取り組みました。
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先ほど周囲の景観との調和ということを言いましたが、デザイン面も従来にないほど重視したプロジェクトでした。著名なデザイナーに依頼し、景観設計を行いました。デザイナーの自由な発想によって複雑になる構造に対し、我々は橋梁の構造的合理性を追究しますから、妥協点を見つけるのが大変でした。お互い実績も豊富で、信念を持って取り組んでいるので、白熱した議論になります。どうしても妥協点の見いだせないときもありましたが、最後には、このデザイナーを信じようと決心しました。
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お互い若かったし、「歴史に残る橋を創るんだ。」という意気込みで取り組んでいましたから、よく議論しました。しかし収穫も多かったですね。それまではデザインに凝るとコストがかさむと思っていましたが、橋の側面に使われた化粧部材が補強材の役目を果たし、結果としてコストダウンにもつながりました。これは新しい発見でした。みんな思い入れを持って取り組んだので、触発されることも多かったですし、技術的な考えも深まりました。おかげ様で、新北九州空港連絡橋は2006年度の土木学会田中賞を受賞することができました。このプロジェクトには通算で8年間ほど関わることになりました。最初は一技術者として参加しましたが、次第にマネジメントに携わるようになり、このときに培った人間関係の取り方や得た人脈、知見はその後の私のキャリアの大きな財産になっています。
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橋は架ける場所、求められる機能、歴史的な存在意義を考えて計画し、設計します。コストや機能だけでなく、総合的な力が試される技術分野だと思います。それだけに奥が深く、やり甲斐があります。特に当社は国内の主だった長大橋を手がけてきた実績があり、世界でもトップクラスの技術とノウハウを持っています。老舗コンサルとして橋梁の設計に留まらず、付随する道路や景観、さらにソフト面を含めた総合力があります。プロジェクトをトータルにマネジメントするポジションに就くことができるので、技術者もキャリアに応じた参加ができます。 コンサルの活躍の場も今後は変わってくるものと思われます。海外では技術力を活かした長大橋のプロジェクトに参加するとともに、国内では都市防災等、新しい分野への参入が増えてくるでしょう。ソフト面も含めた当社の総合力を活かしたスケールの大きな都市防災は、大きなビジネスチャンスであると同時に、地下防災をはじめとして技術的にもおもしろいものだと思います。幸い、当社はコンサルには珍しく、机上のプランや設計に留まらず、自ら手を動かして計画、設計し、現場に出ていくチャンスのある会社です。「物創りできる技術者」を育てる会社なので、技術の本当の面白さや奥の深さが経験できます。
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私も今後のビジネスチャンスは海外と国内で分けて考える必要があると思います。まず海外では、価格競争に巻き込まれず、長大橋等、我々の技術的特質を活かしたプロジェクトに選択的に参加していくことだと思います。その際、設計者やプロジェクトマネージャーとしてスケールの大きな案件を手がけることになります。国内では、例えば橋を例にとると、従来の国や公共団体からの発注に頼るのではなく、企業や民間団体を巻き込んだ提案をしていく、新しいビジネスのスキームを作っていく必要があります。発想を変えると我々コンサルには、様々なビジネスチャンスがあります。そのためには、まず世の中の動きを的確にキャッチすることです。トレンドは変わっても社会のニーズのなかに普遍のものがあります。それを捉えることが大切です。次に不足しているものを探すことです。これは課題発見といえます。そして、その課題に対して我々が提供できるものを探ることです。これがビジネスになります。そう考えると、一時話題になった蹄疫や新型インフルエンザ、太陽光発電等も我々の総合力を活用するとビジネスの対象として考えることができます。崎本さんから出た防災をはじめ、水、食糧、エネルギー、インフラ、農業、福祉と人々の暮らしと生活を豊かにする分野のすべてがビジネスチャンスとして捉えられるのです。
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当社はコンサルのトップ企業として、プロジェクトマネージャーとしての役割を担うケースが多く、プロジェクトの業務にトータルに関わるので、総合的なマネジメント力を身につけることができます。実際、私も様々なプロジェクトを通して、総合的な技術力と幅広く発想する力がついたと思います。また、先ほど新しいビジネス分野に進出する可能性について触れましたが、当社はプロジェクト全体を遂行できるリソースを社内で持っているので、それをコラボレートして新たなビジネス分野に向かっていける優位な立場にあります。実は、私は以前、別のコンサル会社に勤務していたのですが、新北九州空港連絡橋プロジェクトでオリエンタルコンサルタンツと一緒に仕事をするうちに、常に邁進するどん欲な社風と総合力に惹かれて転職しました。現在の九州支店長も前の会社で一緒だったのですが、私と同様にこのプロジェクトに関わるうちに当社に魅力を感じて転職した一人です。数あるコンサルのなかでも、この総合力と先へ先へと進むエネルギーは特別ですね。それと、人々の暮らしを支え、それに知的サービスを提供するのがコンサルの仕事ですから、自分の仕事がダイレクトに社会貢献に結びついています。これらが私の感じている当社の魅力といえます。
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